大人からピアノを始めるときに知っておきたいこと
「40歳からピアノを始めても意味がありますか?」という質問は、体験レッスンでよく聞かれます。答えは毎回同じで、「意味はあります。ただし、子どものころとは上達の仕方が違います」というものです。その違いを正直に書いておきます。
子どもと大人の上達の違い
子どもは反復によって体に動きを覚えさせます。同じフレーズを何十回も弾くうちに、考えなくても指が動くようになる。大人はその反復が少し苦手です。同じことを繰り返すのが退屈に感じやすく、集中力が途切れやすい。
ただし大人には別の強みがあります。曲の構造を論理的に理解する力です。「このコード進行はなぜここで転調するのか」を理解すると、暗譜のスピードが上がります。子どもは感覚で弾きますが、大人は理解してから弾く。どちらが優れているということではなく、アプローチが違うのです。
最初の3か月で何ができるようになるか
個人差はありますが、週に2〜3回、1回30分の練習を続けた場合、3か月でできることの目安をお伝えします。まず、両手で簡単なメロディーを弾けるようになります。次に、ハ長調とト長調の基本的なスケールが弾けます。そして、好きな曲の簡単なアレンジ版を一曲通して弾けるようになる方が多いです。
「一曲弾けた」という体験が、その後の練習の動機になります。最初の曲選びは非常に重要で、難しすぎず、でも自分が本当に弾きたいと思える曲を選ぶことが大切です。
楽器はいつ買えばいいか
体験レッスンでよく聞かれる質問です。結論から言うと、入会後1〜2か月は自宅に鍵盤がなくても続けられます。ただし、練習できる環境がないと上達のスピードは落ちます。
最初から電子ピアノを購入する必要はありません。まず61鍵以上の電子キーボード(2万円前後)で十分です。タッチが本物のピアノと異なりますが、最初の半年は音を出す練習が中心なので問題ありません。半年ほど続けて「本格的にやりたい」と思ったタイミングで、88鍵の電子ピアノへの買い替えを検討するのが現実的です。
大人になってからピアノを始める方にとっては、最初の一歩を踏み出すことが一番の難関かもしれません。コースと料金の詳細は、サービスのページでご確認いただけます。